従順な長男に比べ、暴言を吐き反抗をし尽くす長女。小学校高学年になり、どんどんエスカレートしていく娘を恐 ろしく感じます。最近は、家族を苦しめる娘に憎しみすら覚えます。我が子を愛せない自分の方が異常なのでしょうか。Yさんは、娘のことを考えただけで息が できなくなるほど苦しさと、突き放したような冷たい諦め、絶望感を感じていました。

記憶をたどっていくと、冷たい母親に対して、自らの心を凍らせて生きて きました。母親を満足させるため、常にトップの成績を維持し、感じの良いお嬢さんを装うYさんは、努力と緊張の連続でした。マトリックス・リインプリン ティングでは、小学校高学年に戻り、当時のYさんが、理不尽だと思っていたこと、言いたかったこと、本当はやりたかったことを安心して話せる環境をつく り、母親に伝えました。

最初は冷静だったYさんの口調は、徐々に熱を帯び、最後は母親を拳で叩き、泣きながら、どれほど嫌だったか、辛かったかを伝えるこ とが出来ました。「ちゃんと私を見て!受け入れて!」Yさんの魂の叫びでした。きちんと最後まで話を聞いてくれた母親は、辛い思いをさせてしまったことを 謝り、自分のミエやエゴを改めて、Yさんの思いを尊重することを約束してくれました。癒しの涙を流すYさん。さて、この体験により、ご自身のお嬢さんとの 関係は、どのように変化したのでしょう・・?

Yさんからのメールです。

セッ ション、ありがとうございました。実は、母親に対しては、私たち家族に良くしてくれる母がうっとうしく、何よ、いまさら・・という思いが正直言ってありま す。今でも母に自分の素顔を見せるのが怖い。
でも、大きな気づきもありました。娘の反抗と暴言。実は、これは、大人になった今でも、やりたくても出来ない こと。我娘は実に伸び伸びとやらかしてくれている!それに気づいた時、なんとも爽快な気持ちになりました。天井が音をたてて割れて、広い青空が見えたよう な気がしました。今は、それだけで充分。ありがたいです。理恵さんにも感謝、娘にも、そして母にも感謝です。いつか「お母さんったら、うっとうしい」っ て、ポロッと言えるような気がしています。

セラピスト情報

氏名:青木理恵
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません