Eさんはミーテイングの後で、上司から「君は、ちゃんと説明できるのになんでできないんだ?」と何度か注意を受けていたそうです。

ちゃんと説明できるとは、分かり易い言葉を使って説明することができる、ということ。

「でも、私は、難しい言葉を使って自分流の説明の仕方をしてしまうんです。」

難しい言葉をあえて使う理由は?「私には人と違う発想があるんだぞ!」という感じで、分かっているけど止められない、とのこと。

分かっているけど止められないのには、何か、理由があるんですね。

「人と違うことをしないと、私には価値がないと思っていませんか?」と尋ねると、「あっ、そう。そう思ってます。」と腑に落ちた感じです。

そこで、いつからそういう思いがあったのか思い出してもらいました。

E さんは、小学校2~3年の頃、友達がピアノや習字のお稽古に行っているので自分も行きたくて、お父さんにお願いしました。すると「うちは違うから。」と 言って、取り合ってもらえなかったそうです。当時高校生だった年の離れた姉はエレクトーンを買ってもらい、友達はお稽古に行っているのに、と悲しくなった 時の記憶が出てきました。

マトリックスに入り、「うちは、貧乏だから。何か違うことをしないと認めてもらえないんだ。」という思いに執着し ていた事に気付き、感情の解放と書き換えをしていると、他の感情が出てきました。家庭の色々な事情で、家族の一人ひとりの気持がばらばらになっている事の ほうがもっと悲しい、と気付いたのです。そこを癒やし書き換えると、お稽古のことなどどうでも良くなっていました。そして、Nさんの意識はヨーロッパでの 前世に飛びました。そこでも、同じ事が起こっていたようで、家族の同じメンバーでの癒やしをすることによって、穏やかな心の状態を取り戻すことが出来まし た。

現実に戻って、ミーティングの場面をシミュレーションしてもらいましたが、
「大丈夫です。もうこだわりがないので、分かり易い言葉で説明できます。」

と笑顔で答えてくれました。

Yさんは、大学卒業後、事務の仕事や色々な仕事を短期間した後、思い立って専門学校に通い始めました。が、そこも、体調不良や、失敗が怖いとか色々な思いが出てきて、途中で行けなくなってしまいました。

Y さんは、家庭でも仕事に関しても努力家で、経済的に家族にゆとりのある生活を提供してくれ、地域においても人々から信頼され、友人には金持ちが多い、父親 をとても尊敬していていました。そして、、自分も立派になって、ひとかどの人になって、皆に認められるようにならなくてはならないと、焦っていました。

一方、小さい頃からのYさんについてのお話を聞くと、夢想が好きで、創作童話を書いて何度か賞を取ったり、大学で書いた環境分野の卒論が、学校始まって以来、一番良い出来だと褒められたことなどが思い出されました。
そして、実は自分は書くことが好きで、今の専門学校は父親を満足させるために通い始めたことに気がつきました。

また、出版社に勤めてひどい失敗をしたことがいつまでも忘れられず、自分を書くことから遠ざけていることに気が付き、この体験に対して、癒しと書き換えを行いました。

以下、Yさんの感想です。
セッ ションで、エコー(イメージの中で、トラウマになった出来事を体験している自分自身)が抱えるつらい思いを聞くとき、「あぁ、そうだった」と、とても心に 響いて涙が出ました。エコーのつらさは、私の中で解決されないままずっと在ったことを実感しました。満たされるためにどうしたいのかをエコーに聞き実行す ると、私も同時に満たされて、またうれしくて涙が出ました。

 セッション後は、体が軽くなって楽になります。少しずつですが確実に自分の過去と向き合い、受け入れることができるようになると思います。
エコーと向き合うには、適切な誘導が必要で、私は今、信頼できるセラピストさんの手を借りています。これからもマトリックス・インプリンティングを続けていきたいです。

セラピスト情報

氏名:三田 純
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません