Kさんは、「一番目の子供さえちゃんとすれば、下はまっすぐに育つ」と言うのが口癖だった父親に、ほかの姉妹よりも厳しく育てられました。

その結果、「自分は愛されない存在だ」、「相手を怒らせないようにしなくてはならない」、「要求に応え嫌われないようにしなくてはならない」、「期待どおりに動かないとまずい」、「いつも誰かの役にたっていなくてはならない」、と思い込むようになっていました。

最近では、帰宅したご主人が、子供たちが散らかした部屋を見て不機嫌になるだけで、胸がドキドキして、子供に危害が加わるかもしれないと不安になり、うろたえるようになっていました。
セッションで、実際に何が起こっているのかを見てゆくと、子供たちは父親に対等に言い返していて、実際は何の危害もなかったことに気がつきました。

そこで、ドキドキうろたえている感情から、マトリックスに入っていくと、出勤前のイライラした父親の不機嫌をおさめようと、母が気を使って謝っている様子が見えてきました。父は、母が悪くなくても殴り、その情景をみて、Kさんは恐れ、傷ついていました。

ご主人のイライラした状態はこの記憶とつながり、Kさんの危機感を呼び覚ましていたのです。

マトリックスの中で、実際に何が起こっていたのか、父親のイライラは誰の問題か、投影や責任転嫁している状態を見ながら、ここから、どんな学びがあるか、実際はどうありたいのかなどを確認し、癒し、書き換えていきました。

その後のKさんは、
「訳もなく見るだけで胸を締め付けていたものが気にならなくなり、些細なことにもかかわらず苦になっていた家族の言動に、イライラすることがなくなりました。」

と話してくれました。

Kさんは、勉強会等で今も熱心に学び続けられ、確実な変化を遂げています。

セラピスト情報

氏名:三田 純
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません

氏名:三田 純
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません