Aさんのお悩みは、お母さまとの関係において、「出せない怒りがある」「母の話に感情をかき乱される」ということでした。
お話を伺っていくうちに、お母さまのある発言に対して、「排他的で強要されている感じがする」と感じていらっしゃることが見えて来ました。

そのように感じていらっしゃるご自身をイメージしていただいたところ、
「気持ちが悪い、吐き気がする」という強い感覚が生じたため、そこからセラピーに入りました。

その気持ちの悪い吐き気に頑張って寄り添っていただくと、檻の中に閉じ込められて身動きが取れないご自身のイメージが出て来ました。
そこから、「いやー!!」と絶叫したいような怒り、世界全体から拒絶されてるように感じる寂しさなどが出て来ました。
それらを解放しながらセラピーを進めて行くと、「私は何の役にも立たないから」と言って罪悪感を感じている、幼稚園生のAさんのイメージが現れました。

幼稚園生のAちゃんは、「私は役に立たない悪い子だから、罰せられなきゃいけない」と言って、わんわん泣いています。
そのAちゃんを良く感じていただきセラピーを進めると、「私はお姉ちゃんなのに妹に意地悪をしてしまった」という後悔、そして、「お姉ちゃんなのに、って言われたくなかった」という悲しみが出て来ました。
MRで感情を解放していくと、AちゃんがAさんに近付いて来て、「妹キライ、本当は嫌だ」など、可愛らしく訴えてきたそうです。Aさんは、そのAちゃんの話を聞いて、優しく抱きしめてあげたいとのこと。
ゆっくり時間を取ってAちゃんのお話を充分に聞いてあげると、Aちゃんは元気になって、無邪気に「一緒に公園に遊びに行こう!」とAさんを誘って来ました。

AさんとAちゃんは一緒に公園に行き、滑り台やブランコで楽しく遊びます。
そのAちゃんの、のびのび・晴れ晴れとした嬉しい感覚を焼き付けて、セラピーを終了しました。
セッション終了後、お母さまのお話を聞いている場面をイメージしていただくと、「かき乱される感じは、かなり少なくなっている。吐き気はしない。」とのお話でした。

Aさんからいただいたご感想(抜粋)
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一日あけて、セッションの中で出てきた、「私は役に立たない」「私は罰せられなければならない」
実はそれが思い込みだ、ということに、昨日初めて気がつきました。
あっそうだったのか。という思いでいっぱいになりました。
今まで、度々実は出てきたのですが、あまりに当たり前すぎて、本当にそれが自分の「思い」なのだ、と体が実感したのは初めてでした。
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