Sさんは今の現状には満足しているけど、しいていえば結婚がしたいことくらいかなとのことでした。
結婚して手に入るものはとお聞きしたら“安心”と答えられました。
カウンセリングを進めていくと、誰といても安心できない、信用できない、
壁をつくってしまう、友達と思っていても信用できないと思うと切ってしまうそうです。

安心できない感じをよく感じてもらい、最初にこの感じを最初に感じたのはいつかお聞きしたところ、
小学校の時のグループの場面がでてきました。
あるグループに所属していて、いつもそのグループのうち誰かが仲間はずれにされる、
自分ともう1人の友達のどちらかがもうそろそろだなと感じ、
もしどちらかがそうなってもお互い仲良くしようと約束していたのに翌日学校に行ってみると
裏切られたことがわかったのです。

裏切られて悲しがっているSちゃんに会いに行き、タッピングしていきました。
裏切られて悲しい、誰も信用できないというあきらめ、お母さんがちゃんと話を聞いてくれない
←味方じゃないという悲しみ、出てくる感情にタッピングをしていきました。
ポジティブな体験では、大好きなおばあちゃんにきてもらう、
お母さんにちゃんと話を聞いてくれて抱きしめてもらう、信用できる大学の友達にもきてもらいました。

セッション後Sさんは、晴れ晴れとした様子でまんべんの笑顔でした。
その後お会いしたときも、セッション後のすっきりした感じが続いている、
今まで人に言ったらこう思われるんじゃと思ってなかなか言えなかったことが
深く考えずに言えるようになったそうです。

Sさんのご感想

もともとの性格だと思ってたマイナス思考な所とか、なかなか人を信用出来ない所とか、
全部そうなるきっかけの出来事があったんだと分かって驚きました。
悩みを相談してアドバイスを貰っても自分の中に根付いた考えを変えるのは難しくて、
もっと楽観的に考えなきゃとか良い風に思い込む事でその場凌ぎで過ごしていました。

だけど今回、無理やり思い込ませる訳ではなく自分自身で解決の糸口を気付かせて貰えた事で、
すごく心が軽くなりました。
自分自身と向き合わせてくれて自分の気持ちに正直になる事で気付きを与えてくれて、本当に感謝してます。

Oさんは先日上司との冗談のまじったやり取りの中に、上司から言われたことに泣きたい程腹が立つ、そしてその時に表面上笑って受け流した自分にも腹がたったとのことでした。

その時の感情を感じてもらい掘り下げていくと「私は気にかけてもらえない」というビリーフに行き当たりました。それをよく感じてもらうと小さい頃の場面がでてきました。
小さいOさんはお母さんに一生懸命話してるのに、お母さんは笑って取り合ってくれず泣きたい程怒りがありました。小さいOちゃんにタッピングしていくと「どうせ私なんてどうでもいいし」という悲しみに変わりました。
感情を解放した後、Oちゃんはたっぷり時間をとってお母さんと遊んで最後に抱きしめてもらいました。

その後目をあけて、上司とのシーンを思い出してもらっても怒りはなく、「また言ってるわ」といった感じになりました。
普段はお母さんに対して素直に甘えることもなく、自分から抱きしめてもらいたいとか考えられない、でもそうだったんだね。。長女ということで妹のように素直に甘えられず、つっぱって我慢してきたのかなとおっしゃってました。

セラピスト情報

氏名:扇谷美和子
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません