セラピストとして現場での経験も長く、知識も豊富なHさん。しかし、新しい職場での上司からの叱責にとてもストレスを感じ、「自分のしていることにも自信がなくなり、好きだった仕事もやる気がなくなり、会社へも行きたくなくなった。」とのことでセッションを受けてくださいました。

最初に上司の方から叱責をされているときのお話を伺い、注意なのか、責められている感じなのか、どのような部分が一番お辛いのか?を見て行きました。お話を進めるにつれ、上司からの「新しいやり方」を教えてもらうことが「今の自分を否定されているように感じる」ということがわかり、その否定されている感じが、さらにバカにされている感じ、その怒り、悲しみなどからある場面が思い出されてきました。

出てきたのは、小さな頃、お兄さんから「お前はバカだな、こうするんだよ!」と、いつも自分のやり方を否定され、バカと言われていた場面。家族みんなの前でバカにされて恥ずかしかったし、悔しかった、だからとてもがんばってきた、とのこと。

十分に勉強をし、経験を積んでも根底にあった「自分はバカ、否定される。」という思いがあったため、上司からの「新しいやり方を教えてもらうこと」がHさんにとっては「自分を否定され、バカにされた。(また、自分はバカだから、教えられた。と感じる。)」ように見えていました。

この記憶に対してマトリックス・リインプリンティングをし、小さなHさんの「自分もできる!一生懸命してた!お兄さんは別の良い方法を教えてくれていただけ。自分はばかじゃやない^^」という声を聞きました。ご家族にも見守られ、お兄ちゃんにも「やるじゃん。」と認められたHちゃんの嬉しそうな様子をしっかりと焼き付けて、終わりました。

セッション後は表情も晴れやかになり、上司のことを思い浮かべても、「なんか、新しいことを教えてくれているんですね。」と、現状を見られていました。

Hさんからのご感想

今までカウンセリングを受ける機会はなく、今回が初めての経験でした。
心理的な要素が人間に与える影響については、感覚的かつ身体生理学的にも、ある程度は理解していました。しかし今回の実体感を通して、その影響の強さを痛感しました。
マトリックス・リインプリンティングが、今後さまざまな場面で普及し、多くの方々に役立つことを願っています。

セラピスト情報

氏名:半澤 久恵
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません