ある公務職に就かれてるNさんは、「何か追い詰めれている感じ、がまんをしている感じ、自分に好きなことを許せない、自分の本当の声が聴けない。」ということでいらっしゃいました。お話を伺うと、ストレスに感じているのは精神的なことのほか、体調もつらく、特に眼の緊張感、左胸あたりのだるさ、吐き気、胃の不快感も慢性的に感じるとのこと。

ストレスやつらい状態がいくつも重なっているときには、それだけで心身の疲労も強くなるので、まずはストレスの状況整理をするため「今、一番お辛いこと」から伺いました。
すると、現在のお仕事に対するしんどさと、でも辞めてはいけない、という自責の思いの狭間にいることに焦点が絞られてきました。
お仕事の環境や肩書きから、ご両親にとっては誇らしい子どもでいられるのではないか、という思いも強く出てきます。それをさらに感じていると出てきたのは「裏切り」という言葉。

仕事をやめる、ということに対して、裏切りからさらに「罪人」という言葉と体の強い感覚が出ていらっしゃいました。今までの頭の理解ではない、強い感覚に潜在意識につながっているときの反応をみることができたので、感じていらっしゃる「胸を切り裂かれるような感覚」からマトリックス・リインプリンティングに入りました。

出てきたのは、中世のような、現代ではない欧米のどこか。そこで展開されていたのは「夫と親友が裏で愛し合い、愛する二人に裏切られた私。」というストーリーでした。当時のNさんは何も知らずに日常を送り、ある日、夫と親友が裏で結ばれていたことを知り、胸を切り裂かれるような深い傷を負います。そこで、マトリックスフィールドの中で、当時のNさん(エコー)にどうしたいか?を尋ねると、「旅に出たい。」との答えが帰ってきました。そこから、エコーの気が済むまで癒しの旅に出てもらいます。

世界を巡り、そこで温かな人との交流を楽しみます。しばらくして、帰ってきたエコーは「悲しみは少しあるけれど、旅先での出会いから世界の広さ、温かさ、新しい愛を知りながら戻ってきた。」とのこと。
最後はNさんに導かれながら家の中へ入り、穏やかに眠りにつかれました。

このときの感覚から、「裏切られた悲しみ、引き裂かれた感覚、人を裏切ることは絶対にしてはいけない。」という思いが刻まれ、今のご両親への裏切りという感覚につながりが見えました。
このエコーの解放後、現状を見直していただくと、体の不快感も和らぎ、会社へのストレス(行きたくないという思い)などが薄くなっていました。

一回目は自分の本当の声と慢性的な体調不良に対しての変化が現れたので、その後もご両親との関係をテーマに、継続的にセッションを受けてくださっています。

Nさんのご感想

セッションのあと裏切りという言葉に以前のように反応しないことは感じていましたが、こうして読ませて頂くと、再確認をすることができるのですね。。
この思いを長い間抱えていたこと、今は、違う風に感じること、含めて感無量です。

セラピスト情報

氏名:半澤 久恵
※現在、マトリックス・リインプリンティング・ジャパンには登録しておりません