Cさんは、子どもの頃からお母さまに外見のことを色々と言われてきたために、外見についてコンプレックスがあるとのこと。パートナーシップにおいても自信が無く、外見的に美しい人じゃなきゃいけない、外見的にふさわしくないと思ってしまうとのことでした。

お話を伺って行くと、Cさんはお母さまの望むような外見にならなければと感じていらっしゃること、そして、そうなればお母さまから褒めてもらえると感じていらっしゃることが分かりました。
そして、3歳くらいのCさんのイメージが現れました。
3歳のCちゃんは、お母さんの関心が妹にばかり向いていると感じています。「妹はちっちゃくて可愛いけど、私は可愛くない」と思って悲しんでいました。
その悲しみや寂しさをMRで解放して行くと、「お母さんひどい!」と怒っているCちゃんが出て来ました。
そこで、Cちゃんの言いたいこと、したいことを何でもしてもらうようにお伝えすると、「お母さんに抱っこされている妹を引きずりおろして、自分が抱っこされている」とのこと。
そして、お母さんに抱っこされて安心感を感じたものの、「妹に悪いことをしちゃった」という罪悪感が出て来ました。
その罪悪感をよく感じていただくと、突然「卑怯者」という言葉が浮かび、全く違う場所に居る40代の男性のイメージが現れました。
その男性は、友達を裏切ってしまったようでした。自分の心の弱さに負けた、罰せられるしか無いと思い、希望も何も無い、生き地獄のような諦めを感じていました。
MRで諦めや無気力感、不安、自分への怒りなどを解放して行くと、「もう絶対に自分は幸せにならないと」静かに決意し、自分に呪いかけた男性の姿が出て来ました。
Cさんに、男性に何か言ってあげたい言葉があるかを伺うと、「もう自分を許してあげて」と伝えたいのこと。
男性は急にそう言われてびっくりして、身体の力が抜けた様子。
すると裏切った友達が出てきて、「おまえが幸せにならないって決めても嬉しくないよ」と男性に言いました。
友達と男性の二人で会話していくうちに、男性は「こんな弱くて卑怯な自分が赦されて愛されている…。」と感じ、Cさんは号泣されました。
その赦されている感じ、安心感を焼き付けて、セラピーを終了しました。
Cさんからいただいたご感想(抜粋)
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このセッションで本当に大きかったことは、「赦される」ことを経験出来たことでした。
本などで、赦すことは愛することだ、とい箇所を目にするにつけ、自分を赦すってどういうことだろう。とずっと思っていました。感じたことがなかったので分からなかった感覚でした。
でもセッションで、思いがけず、自分が害を与えたと思っている相手から「それでも自分はあなたを赦すし、愛している。心配しないで幸せになりなさい」と言われた時に、赦されるということを、はっきりと体感しました。
どんなにくずのようでも、どんなにぼろぼろでも、それでもいつも赦されて、愛されている、という感覚を刷り込みできたことで、日常の目の前に起こる出来事に対する自分の反応にも、静かに、でも確実に大きな変化が現れているように思います。
何か、とてつもない安心感があるというか、そこに戻ることができる、という感覚でしょうか。